これから絵を描き始める人へ、注意するべき2つの事

これから絵やイラストを描き始めてみよう
という方へ、私なりに思いつく2つのアドバイス。
必修講座という訳ではありませんが
これを意識すると、より楽しんで描けるんじゃないかと思います。
なるべく少ない手順で描いていく

線ならばなるべく少なく、出来れば一発で描く
とても難しいですが、訓練すれば出来るようになります。
漫画家さんなどの、公開講座やデッサンの下描き
アイデアの水引きの為に重ねて描かれる線。
有名だったり、上手だったりする人が利用していたりするので
独学では、複数の線を描く事が正解・王道だと
思ってしまうことがあるんじゃないかと思います。
でも、可能な限り線の数は少ない方が理想です。
始めたばかりの頃、複数の線を重ねる方法に慣れてしまうと
要らないな癖がついてしまうように思います。
人の描き方は、人の数だけあると思います。
上手な方が重ねて描いていたりするのは一通り描けるから。
次の次の段階の、自分の独自性を探す為の重ね線。だと思っておきましょう。
狙った線が一度で引けるのであれば、
重ねた効果を出したい時に、好きなように出せばいいだけ。
「ラフ画だから」「下絵だから」
という声も出てきそうですが、それなら尚更
少ない手数で仕上げて、完成作品に
パワーをかけた方がイイと思います。
画家ではありませんが、漫画界からの視点で
頂点レベルに上手いと言われてる宮崎駿さん。
宮崎さんの下絵は、ほぼ一度のラインで描かれてたりします。
すごいスピードだからこそ
仕上げに色付けまでされているんじゃないでしょうか。
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※多分この2冊、宮崎さんのほぼ一発清書なんじゃないかと思います。
宮崎駿の雑想ノートは「紅の豚」の原作もあるので
あの映画が好きな方にはオススメ
自分にとって意味のない事はしない

「研究対象が分かってない、曖昧な実験をしない」
という意味です。
19世紀後期の西洋あたりで、新たな絵画表現の研究が盛んになりました。
◯◯派だとか、◯◯イズムだとかいろんな派閥、主義も出てきました。
それが原因かは分かりませんが
妙な事をしてみると、何か新しいものが出来る。
という解釈をしてしまう場合があるのではないかと思います。
新しいモノを作ってみようとする時に、
今までに使った事の無い手法を試すことはあると思います。
自分の経験に無くて、興味のある事はどんどん挑戦した方がいいと思う。
ただ、何かをするにはどんな些細な事でもいいから
自分なりの予想や、理由を持って取り組んだ方がイイという意味です。
・明るい雰囲気を出したかったから。
・この組み合わせが、よりキレイそうだったから。
・手早く出来そうだったから。
理由は本当に小さな意味でいいから持たせてやる。
自分が予想していた事を試す⇒結果
この形になって初めて「実験」という図式になると思います。
自由に自分なりのルールを作る世界

今回の2点は、あくまで「これから描き始めてみる」
という方へ向けて書いています。
加えて、今になって後悔というか反省というか、間違ってたなぁという
過去の自分へ向けてのモノだったりします。
何十年と描いていれば、何度かスランプになることもあると思う。
(スランプは滅多に無いはず、大体は引き出しがないだけ。だそうです)
そんな時に、インスピレーションを求めて
理由を持たず、筆を動かすというのも一手だと思います。
やや、オートマティスムという印象もありますね。
実は、この場合もインスピレーションを求める為の水引き
という意味が含まれています。
絵画を始め、創作は自由の世界ですが
言い換えれば「自由に自分なりのルールを作る世界」だと思います。
ルールを作るなら、たとえ小さくても指針がないと
無法の世界になってしまいやすい。
無法の世界を求めるにしても、その指針を持たないままでは
取っ散らかって行くだけのような気もします。
少し、絵画よりの文章になってしまいましたが
漫画系のイラストから、挿絵イラストなんかにも通じる内容だと思います。
実験については、創作全てに言える事な気がしてきた。
「なるべく少ない手順で描く」
「自分にとって意味のない事はしない」
これからやってく!なんて人は参考にされてみては如何でしょうか?







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