携帯小説:少年と老婆 タイトル画像の制作背景(レビュー)

あれぁれぁの処女作?
この度「少年と老婆」の表紙画像を作らせてもらいました。
現行の「奇少物件100LDK」や「23/奴隷区-僕と23人の奴隷-」
なんかも絶賛連載中ですが
この物語、完結後も結構な人気作品のようです。
注:一部エロテスクな表現があったりなかったりします。僕はあんまりグロくないと思います。
面白さとかファンタスティックな可愛いものは期待しないでください。
僕が面白いと思う話なんです。
読み始め、作者の制作意図
友人の書いた書物という事で
小っ恥ずかしいというか、照れ臭いというか
最初は、本当に期待してなかったところがあります。
(期待してないというか、残念だった時の対応が怖かった)
頑張りは伝わったので、微かに応援はしていましたが。
いざ読み始めると面白かった。
夜更けまで一気読みだった記憶があります。
結構、長いんですけどね。
著者曰く
モバゲーで書かれているファンタジー小説の多くは
『最強』『学園』『ラブコメ』『美少女戦士』的な風潮が強い印象を受けた。
小節ごとに、独自の面白さがある為、否定はしない(むしろ読んでた)
『ネバーエンディングストーリー』や『バロン』に『ガリバー旅行記』
なんかの映画が大好きで、
これらのファンタジーのように面白いものを書いてみたかった。
とのこと。
今でも著者がいつもボヤいてる事ですが
「自分の読みたいものを書く」
と、言う事が制作の発端となったようです。
確かに、読み終えてみての感想は
著者の挙げる映画を、見た時の感動に近いものを感じた。
恐らく、「少年と老婆」を書いた時は一般の人よりも
読んでいる本の数は少なかったと思います。
ただ「楽しませること」を大前提として持っているので
多少拙い部分はあれど、とても楽しめた物語でした。
画像を渡した時に、ちょいと話したのですが
本人自ら「今読み返してみると拙いんだよ」って言ってた。
なので「あえて大きな修正や加筆はしない方がいいんじゃない?」
などと人事に伝えておきました。
読み終えての感想
私も、読書量はとても少ないので偉い事は言いにくいのですが
読み終えた時の心境は
「耳を澄ませば」の雫の書き物を読み終えた時の
おじいさんの気分でした。
「雫さんのきり出したばかりの原石をしっかり見せてもらいました。」
ってな台詞を言いたくなりました。
思っただけで、言ってないですけどね。
この感覚になる物語は、意識して作るというモノじゃないと思います。
(プロでも操るのは難しんじゃないかって気がする。)
見どころというか、思ったこととか
当然の事っぽいですが
クライマックス突入へのシーンは思わず鳥肌が立ちました。
雰囲気としてはファイナルファンタジーのDisc4に入れ替える時みたいに。
(最期までやったのは9だけですけど)
クライマックスが本編のような感じにも取れなくともない。
もちろん、それまでの章もそれごとに楽しめます。
完璧な文章という訳ではありませんが
彼の「楽しませる」事への解釈には
「読みやすいモノ」というのもあり、サクっと読める。
初めて見た時に投稿されてたレビューで
「たかが携帯小説に、どれだけ本気なんだよ」
ってコメントされてたのがとても印象的だった。
とても面白い物語なのですが、一つだけある欠点。
それが全体のページ数が多めだということ。
ページごとに見せどころや、変化などがあり
読み始めると夢中になれるのですが
初めて触れる人は、ここで少し躓いてしまう感があるのが勿体無い。
と、言う訳で作らせてもらった
公開・完結からかなり年月が経っていますが
「時間のある時にお願い」と言われていて
この度、すっかり放ったらかしてた表紙画を作らせてもらいました。
タイトル画像のサイズは240×320px、一般携帯の画像サイズで作っています。
(壁紙の需要が多そうだったらスマートフォンサイズも作ってみようかな)
ファンタジー作品ということで、
自分なりの解釈や、描いてみたいイラストもあったのですが
「作品の世界観」「著者のイメージ」これらを、重視して
なるべく我欲を削いだタイトル画像にしています。
作中も、イメージの固定化を避ける為に
あえて人物の名前(固有名詞ではなく本名)は伏せられています。
加えてあれぁれぁも人物などのイラストは出してない模様。
言い換えれば、読者が好きなように解釈して
好きなイメージを作りやすくする為とのこと。
数点ファンイラストなんかも拝見しましたが
そのお陰で、みなさん思い思いの描写をされています。
書籍というよりも、映画ポスターのイメージでレイアウト。
(それはそれなりに問題ありそうですが)
プロなら気づかれると思いますが
一般書籍だと提案すら出来ないレイアウト。
色々つつくところはあると思いますが
タイトルの位置は致命的なポジション。
実は、媒体の仕組み上、あえてこのレイアウトにしています。
長くなってしまったので、それは雑記なんかでまたの機会に。
読めるサイト
基本的にはエブリスタというサイトで公開されています。
モバゲーの関連サイトのようなのですが
会員登録や、読むための料金は無しで見れたはず
今回作らせてもらった画像は、こちらで使われています。



一時、サイト管理が出来なくなってしまった為
FC2のブログ機能を使って公開しています。
携帯をあまり使わない人は、こっちのが読みやすいかも。
現在も運営はされているのですが
大きな進展(あればいいのにね)なんかがあれば
閉じるかもしれないので、その際はご了承下さい。

少年と老婆







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