世界で最も美しいクワガタ、メタリフェルホソアカクワガタ
![]() | メタリフェルホソアカクワガタ |
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クワガタムシ業界に造詣が深い訳ではないんですが
世界でもっとも美しいというのがこのクワガタのステータスみたい。
このクワガタムシには金属が含まれています。
メカという訳ではないんですが、金属っぽい外見です。
厳密には、体の成分にある(動物の血(鉄分)みたいに)と思いますが。
クワガタムシを描きたいなと思って、色々と探していく中で
すぐに目についた種類でした。
愛好家さんたちの情報抜きにして美しいクワガタムシです。
そのフォルムだけでも、カッコイイのに
テカってるなんて、色違いのレアポケモンさながら。
薄くて、長い顎を見ているとスーパーカーのような印象。
名前のメタリフェル【Metallifer】には「金属を含む」「金属を生じる」
といったような意味があります。
小さい頃からクワガタ図鑑とか見てたのに
なんで、記憶になかったんだろう?
金色はパプアキンイロクワガタのネーミングで霞んでたんだと思う。
言うまでもないかもしれませんが、描いているのは雄の方。
鍬形(クワガタ)は、中世日本の威厳の象徴とした兜飾りですね。
戦国時代に、このクワガタムシを入手できる経路があったなら
各所の武将が愛玩していたような気がします。
文字を入れてグラフィックデザイン
線画と英文字でデザイン。
クワガタムシの英名 Stag beetle
そして、メタリフェルホソアカクワガタの英名 Metallifer Aenomicans
一番下は、学名 Cyclommatus metallifer
このクワガタムシはインドネシア周辺に生息しているのですが
あの辺りの地域は、小さな島が多くあります。
全部で6種類の亜種があり、島ごとによって学名が変異します。
ペレン島のヤツだとCyclommatus metallifer finaeと語尾が変化。
今回は、基本種ということでmetalliferのみにしています。
(ちなみに、ペレン島のヤツが黄金色に薄っすら緑がかってるらしい)
上に添えた言葉は、アイルランド出身の詩人、作家、劇作家
オスカー・ワイルド(1854/10/16 - 1900/11/30)の言葉です。
敵を選ぶときには、いくら注意しても注意しすぎるということはない。
You cannot be too careful in the choice of your enemies.
"Oscar Wilde"
【簡易訳】
どれだけ慎重に行ったとしても
敵を選ぶ時は、慎重すぎるということはない。
このクワガタムシ、顎が大きくて美しいのですが
その顎の比率からか、喧嘩はそんなに強くないそうです。
温和な性格から、飼育が容易なクワガタムシででもあるみたい。
あまり好戦的ではないメタリフェルホソアカクワガタですが
雄は雌の上に覆いかぶさって守るという行動をとるそうです。
その行動はメイトガードと呼ばれています。
飼育下ではオス同士で飼っても、餌を分け合って食べるようで
彼らにとって、地震の能力(大顎)は守るための力のようです。
そんな、喧嘩は強くないけれども
大切な者はしっかり守る性質からこの言葉を選んでいます。
カラーバリエーション
![]() | メタリフェルホソアカクワガタ:ウッドテカってるカラーをイメージして木目の濃淡で表現。実験的にやってみたんですが、いい感じに収まった。 背景の緑も、クワガタの色を引き立ててる。 |
![]() | メタリフェルホソアカクワガタ:ケチャップクワガタカラーを意識してケチャップカラー基本配色は紫とオレンジなんですが 小さなドットを入れて、バーミリオン調にしています。 |
![]() | メタリフェルホソアカクワガタ:ネイビーこのクワガタ、青い色押したものはブルーメタリと呼ばれ愛好家の中には、美しいブルーメタリを目指して 交配されている方もいらっしゃるようです。 |
余談
ウッドの説明にも書きましたが今回は、
実験的に木目のテクスチャーを前面に出して作りました。
以前、素材で作ってたヤツですね。
遠目には体色とも取れるし、近眼には関連性を持った柄にもなっています。
少しアイデアの角度を変えて考えてみるのもいいですね。
そもそも、それが当たり前だという声が聞こえそうですが
自分のアイデア備忘録として書いておきます。
ちなみに、オスカー・ワイルドの名前と劇作家(サロメの作者ですね)
加えて在世のタイミングなどからオスカー像と関係あるのかと思ったのですが
全然関係ないみたいです。







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